トピックス：平成27年より施行される税制改正について

平成27年より施行される主な改正税法は以下の通りです。

[1]相続税及び贈与税の税制改正

以下の改正は、平成27年1月1日以後の相続又は贈与について適用されます。

• (1)遺産に係る基礎控除額の引き下げ
  

  改正前	5,000万円＋（1,000万円×法定相続人）
  改正後	3,000万円＋（600万円×法定相続人）

• (2)相続税及び贈与税率の最高税率の引き上げ（50％→55％）
• (3)贈与税の「特例税率」の新設
  暦年課税の場合において、直系尊属からの贈与により財産を取得した受贈者（贈与を受けた年の1月1日において20歳以上の者）については、「特例税率」が適用されます。
• (4)相続時精算課税制度の適用要件の拡大
  

  	【贈与者】	【受贈者】
  改正前	65歳以上の者	20歳以上の推定相続人
  改正後	60歳以上の者	20歳以上の推定相続人及び孫

• (5)未成年者控除・障害者控除の税額控除額の引き上げ
• (6)特例の適用対象となる小規模宅地等の面積等の拡大
• (7)事業承継税制の適用要件の緩和や手続の簡素化

[2]所得税の税制改正

所得税法では、所得税の最高税率の引き上げが行われます。平成26年分までは、課税総所得金額等が1,800万円超の場合に40％の税率が適用されていましたが、この最高税率が引き上げられ、平成27年分以後は4,000万円超の場合に45％の税率が適用されます。

[3]消費税の税制改正

消費税法では、簡易課税制度のみなし仕入率の新設と見直しが行われます。この改正は、平成27年4月1日以後に開始する課税期間について適用されます。

	【金融業及び保険業】	【不動産業】
改正前	第4種（60％）	第5種（50％）
改正後	第5種（50％）	第6種（40％）