11月となり今年も年末調整の季節となりました。年末調整とは、源泉徴収されている所得税の年間合計額と本来納めるべき税額を一致させ、精算する手続きです。これまでは紙に記入し、提出した後で雇用主が確認する、といった流れになっていました。しかし近年、急速に電子化が進められている影響もあり年末調整の電子化が広く周知されるようになりました。雇用主、従業員双方の負担軽減が期待されています。
年末調整が電子化される前は以下の図にもあるように従業員、雇用主それぞれに大きな負担がかかっていました。書面の準備に時間がかかる上に、従業員の方には控除証明書を保管していただき、記入してもらう必要があります。また、記入後には回収し、雇用主が確認をしますがとても時間がかかります。
従業員は、これまでの手書きによる手続(年末調整申告書の記入、控除額の計算など)を省略でき、年末調整申告書の作成を簡素化できます。また、書面で提供を受けた控除証明書等を紛失した場合は、保険会社等に対し、再発行を依頼しなければなりませんでしたが、電子化が導入されるとその手間も不要となります。
勤務先は、従業員が年調ソフトで作成した年末調整申告書データを利用することにより、控除額の検算が不要となります。また、控除証明書等データを利用した場合、添付書類等の確認に要する事務が削減されます。さらに、従業員が年末調整申告書作成用のソフトウェアを利用して控除申告書を作成するため、記載誤り等が減少し、従業員への問合せ事務も減少することが期待されます。加えて、書面による年末調整の場合の書類保管コストも削減することができます。
年末調整の電子化を行う場合のやり方について説明していきます。
まずは国税庁HPにある年末調整控除申告書作成用ソフトウェアを入手します。ソフトウェアに関してはApple store等のアプリ取得方法に従ってください。もし見つけられない場合には「年末調整 国税庁」とネット検索していただければサイトに繋がります。
アプリ取得後はアプリの内容に従い、個人情報の入力等を進めるだけで年末調整が完結します。もし入力途中で分からないところがあった場合でも、その都度ナビを起動できますので安心です。
Copyright © 2024 Shimadakaikei All Rights Reserved.